CSP【9740】
CSPはセントラル警備保障株式会社の略称です。警備業界では3位に位置し、鉄道関連のサービスに強みを持っています。
どんな会社?
警備会社の大手企業で筆頭株主はJR東日本です。そのため鉄道関連向けのサービス展開が豊富で、主要顧客もJR東日本です。ホームや駅構内、車内等の巡視をはじめ、AIや画像技術を用いたワンランク上の警備サービスで利用者の安全を常に守っています。
個人向けには「ファミリーガード」や「見守りハピネス」といったホームセキュリティを提供していますが、セコムやALSOKのシェアにはまだまだ及んでいないのが現状です。
株式情報
本社は東京都新宿区に位置し、決算月は2月です。株主優待は汎用性の高い図書カードやクオカードが頂けましたが2023年8月権利分を以って廃止となりました。株主還元は配当金に切り替わりましたので、それぞれを紹介します。
株主優待(廃止)
権利確定月:2月、8月 年2回
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | ¥500 |
1,000株 | ¥1,000 |
10,000株 | ¥5,000 |
権利区分は100株~10,000株と広いですが、株主優待としては100株一択です。2月期は図書カードが頂け、8月期はクオカードが贈呈されます。広告塔は岡田准一さんが起用していましたが、ジャニーズ問題が勃発してから影を潜めました。
クオカードのデザインにも使われていましたが、最終発送のクオカードは会社ロゴに切り替わっていました。
こちらは実際に頂いたクオカードです。もうこのクオカードが見られなくなるのは寂しいですね。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥2,558 | 2023年11月時点 |
100株 | ¥255,800 | |
株主優待 | ¥1,000 | |
配当金 | ¥6,000 | |
利回り | 2.74% |
株主優待は年間で1,000円程度と、利回り約0.3%とごくごく僅かでした。にもかかわらず株主優待の廃止が発表されると株価は大暴落を来たし、3,100円→2,400円まで700円も値を下げました。
2020年以降は下降トレンドに陥り、かつての6,000円台の株価は見る影もなくなりました。株主優待を維持できるほどの業績ではないことが表面化されたことから、更なる下落に拍車がかかりました。
業績はリモートワーク化により鉄道向けの警備サービスの低迷により悪化傾向です。徐々に平時に戻りつつありますが、株価が反発するような良い情報は出てきていません。なお、人員が必要な常駐警備からITを活用した機械警備に事業転換を進めていますので、今後の動きに注視したいです。