メガネ業界でイノベーションを起こした会社といえばJINSですね。
一本5,000円という価格破壊の衝撃は、今もなお懐かしく思います。
どんな会社?
メガネをかけることがない人でも、オシャレメガネやサングラスにブルーライトカットのPCメガネなど多様な商品を販売しているので、多くの方が知っていると思います。
この業界のことをアイウエアと言いますが、ここまで盤石の地位を確立できたのは稀有な企業ではないでしょうか。
一昔前のメガネは最低でも3万円はかかっていましたが、JINSブランドの立ち上げにより、市場最低・最適価格が実現されました。
店舗数も379店(2019年8月時点)と右肩上がりを続けており、メガネ界のユニクロとも呼ばれています。
ただ、業界トップに君臨はしていません。
パリミキで有名な三城ホールディングスのシェアが高く、次点がジンズです。
以前は眼鏡市場を運営していたメガネトップも高シェアを誇っていましたが、ジンズに勢いに勝てず地位を譲り渡しています。
代表ブランド
JINSがここまでの知名度を得たのは、2009年に発売されたヒット商品Air Frameです。
・軽い
・フレームが曲がる
・5,000円(税込)
今では当たり前の光景になりましたが、当時は革新的で業界を激震させました。
これで軌道にのり、2011年にはJINS PC(現:JINS SCREEN)を市場に送り出しました。
パソコン等の画面から発せられるブルーライトをカットする役割を担っています。
安さの秘密
SPA方式(製造小売)を行っているのが強みです。
企画・生産・流通・販売までを自社で一貫して行うことを指します。この手法を用いて大幅なコストカットが実現し、更に大量生産のスケールメリットも活かしたことから、一本5,000円という価格が実現されました。
1年間の販売本数は約550万本と驚異的な数字です。
アフターケア
販売価格が安いのは消費者にとってありがたいことですが、その後のサポートもしっかりしているのが顧客が離れない理由の一つでしょう。
無料サービスは主に以下の3点があります。
1.視力測定
自分の度数を確認するためにいつでも無料で検査が受けられます。
2.フィッティング(調整)
顔に合わせた調整はお好きな時に変更できます。
3.ノーズパット・丁番ネジの交換
ゆるんでしまったり、外れてしまっても大丈夫。無料で交換等のサービス有り
これらのサービスをJINSの各店舗で受けることができます。
どの地域のどの店舗でも同じサービスが受けられるというのは大手チェーンの強みですね。
株主優待
権利確定月:8月 年1回
100株:5,000円
使用条件は以下の通りです。
1.国内直営店では平日のみ使用可
2.JINSオンラインショップでも使用可
メガネのJINS【公式】| JINS - 眼鏡(メガネ・めがね)
3.1回のお会計で1枚のみ使用可
利回り
1株:6,060円(2019年9月時点)
100株:606,000円
優待:5,000円
配当:5,000円
10,000÷606,000=1.7%
残念ながら利回りが良いとは言えないですが、株価は非常に高水準になっています。
財務状況・キャッシュフローは優良企業のお手本といった数値なのが株価を維持している理由でもあるでしょうね。
1.7%という利回りを逆に見ますと、それだけリスクが少ないと言えます。メガネといえばJINS。これが揺らぐことは当分ないであろう、というのが市場の評価でしょうか。
これまでの株主優待




赤いケースは2018年にいただいた商品で、茶色いのは2019年にいただきました。
ケースを適当に選んだのですが、変なデザインが入っているのは予想外です・・・笑