株の植え方。

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【3046】JINS ジンズホールディングス 株主優待が届きました。

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JINSから株主優待が届きました。

(株)ジンズホールディングス【3046】

アイウエア業界でイノベーションを起こした会社で、今では一本5,000円は当たり前になっていますが、この価格破壊の衝撃は今もなお懐かしく思います。

どんな会社?

メガネをかけることがない人でも、オシャレメガネやサングラスにブルーライトカットのPCメガネなど多様な商品を販売しているので、多くの方が知っている企業へと成長しました。メガネ業界のことをアイウエアと言いますが、ここまで盤石の地位を確立できたのは稀有な企業ではないでしょうか。

一昔前のメガネは最低でも3万円はかかっていましたが、JINSブランドの立ち上げにより、市場最低・最適価格が実現されました。店舗数(国内)も464店舗(2022年12月時点)と右肩上がりを続け、海外を含めると700店舗を超えており、メガネ界のユニクロとも呼ばれています。ただ、業界トップに君臨はしていません。

各業界の勢力図

業界No.1は、眼鏡市場ブランドを手掛けているメガネトップ(2013年に上場廃止)が大きなシェアを占めており、次点にジンズが入ります。パリミキも有名ですが、ここ数年シェアを減らし続けており3位に転落しています。なお、Zoffも有名ですがシェアだけを考えるとJINSの半分ぐらいの立ち位置となっています。

No 企業 売上高 備考
1 メガネトップ 820億円 眼鏡市場(MBOで上場廃止)
2 JINS 670億円  
3 パリミキ 440億円 2022年に商号を三城から変更
4 ゾフ 290億円 未上場

簡単に4社の売上高を上表のとおり、まとめてみました。JINSの成長が素晴らしく、2013年は360億円、2018年は540億円、2023年は760億円(見込み)と、5年毎に約200億円ずつ増えていき、業績が拡大しています。10年近く勢いが衰えていないことを鑑みると、業界No.1の地位を得るのは目前です。

代表ブランド

JINSがここまでの知名度を得たのは、2009年に発売されたヒット商品Air Frameが挙げられ、以下の3点が特徴でした。

No 特徴
1 軽い
2 フレームが曲がる
3 税込5,500円

今では当たり前の光景になりましたが、当時は革新的で業界を激震させました。これで軌道にのり、2011年にはJINS PC(現:JINS SCREEN)を市場に送り出しました。パソコン等の画面から発せられるブルーライトをカットする役割を担っています。

安さの秘密

SPA方式(製造小売)を行っているのが強みです。企画・生産・流通・販売までを自社で一貫して行うことを指します。この手法を用いて大幅なコストカットが実現し、更に大量生産のスケールメリットも活かしたことから、一本5,000円という価格が実現されました。1年間の販売本数は600万本超え(2022年実績)と驚異的な数字です。

アフターケア

販売価格が安いのは消費者にとってありがたいことですが、その後のサポートもしっかりしているのが顧客が離れない理由の一つでしょう。無料サービスは主に以下の3点があります。

No 項目 サービス内容
1 視力測定 いつでも無料で検査が受けられます。
2 フィッティング(調整) 顔に合わせた調整はお好きな時に変更できます。
3 ノーズパッド・蝶番ネジ交換 ゆるみや外れてしまった際も無料交換などが受けられます。

これらのサービスをJINSの各店舗で受けることができます。どこの店舗でも同じサービスが受けられるというのは大手チェーンの強みですね。

株式情報

東京都千代田区に本社を構えており、1991年に設立し2006年に上場と比較的若い企業です。ただし勢いは凄まじく業績をグングンと伸ばし、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しています。

決算月は8月で上場市場は東証プライムです。株主優待券などの情報を紹介します。

株主優待

権利確定月:8月 年1回

保有数 株主優待
100株 ¥9,900

権利区分は100株以上のみで、2022年8月権利分から5,500円から9,900円に大幅拡充されました。使用制限は「1会計に1枚まで」です。2020年以前は「平日のみ使用可」の制限も付いていましたが、2021年以降の株主優待券には当該記載が外れたことから、休日でも自由にお買物を楽しめることになりました。IRニュースには記載されませんでしたが、嬉しい変更点です。

拡充前の株主優待

株主優待拡充前の5,500円の優待券です。

2022年以前の株主優待券です。
5,500円でも十二分にありがたく、お正月の福袋で消化していました。

以前まで頂いていた5,500円の株主優待券で、妻も保有しているので2名義分となっています。いつも6,600円の福袋を購入して、8,800円のチケットに増額して使用していました。

購入した優待品

株主優待で交換してきたJINSのメガネです。

使用しているメガネは全てJINSで購入しています。
毎年気分転換で交換するのも良いですよね。

毎年の恒例で購入していましたが、学生の頃は5,500円一択だったのが社会人になると10,000円以上の製品を買うことが増えました。

お家用や職場用、運転用と必要な本数は確保できました。災害時にもメガネは必須なので何本かストックしておくと安心です。

利回り

項目 金額 備考
1株 ¥4,750 2023年12月時点
100株 ¥475,000  
株主優待 ¥9,900  
配当金 ¥4,100  
利回り 2.95%  

株価は一時3,000円まで大暴落しましたが、今は少し立ち直っており総利回り約2.9%と一般的な数値となっています。

JINSの魅力は株価の成長にあり、一時期は9,000円目前まで行き念願の5桁(10,000円)を射程圏内で期待しながらチャートを眺めていましたが、残念ながら大幅に失速しました。

私は長期保有目的なので、これからも成長を見続けていく予定です。財務状況やキャッシュフローは優良企業のお手本といった数値ですからコンプライアンス不安はあるにせよ、業績自体は堅調です。

不祥事(株価の暴落)

株価についてですが、残念なことに2021年後半に大暴落し、8,000円程あった株価は一時3,000円まで落ち込みました。その理由はインサイダー疑惑です。

代表取締役である田中 仁 氏は、バルミューダの社外取締役を務めており、業績の上方修正やバルミューダフォンの発表前に株取引を実施しました。この発表後に株価は1,000円程上昇しており、インサイダー取引が行われたのではないか?という疑惑が生じました。

その後「誤って購入した」と報告が行われ、役員報酬の全額返納かつ2021年12月には社外取締役を退任しています。ここからケチが付き、市場からはガバナンスが機能していない等、不信感が続出し株価は下降の一途を辿ります。更に業績下方修正も入り、売りが売りを加速させ続けました。

福袋

ジンズはお正月に福袋の販売も行っており、Webおよび店舗で購入可能です。抽選制ではなく、申込が完了した時点で予約完了となるのがありがたいです。福袋の価格は6,600円で9,900円分のチケットが必ずついてきます。運が良いと+4,400円分のチケットが入っていることもあります。

株主優待は1会計1枚までという制限がありますが、福袋チケットにはその制限が撤廃されているので複数枚使用可能です。購入制限はお一人様1枚までとなっていますが、ご家族で購入する分には問題ありません。

有効期限が8月末から3月末に短くなってしまうのは少々痛手ですが、近日中に使用される方は株主優待券を福袋のチケットに交換するのが最善です。運が良ければ+4,400円の追加チケットが得られる可能性もありますからね。