(株)クリエイト・レストランツ・ホールディングス【3387】
多種多様な飲食店を展開しているグループ会社で200を超える飲食ブランドを束ねています。数が増えれば増えるほど管理が大変そうなイメージですが相乗効果は如何ほどなんでしょうね。
どんな会社?
ショッピングセンター内にレストランやカフェを多く展開しています。
2022年2月時点で215ブランドも手掛けているマンモス企業のようです。ここまでブランド数が増えた理由の一つとしてM&Aが挙げられます。飲食店の多くを傘下に納めており、それぞれの考え方・運営の仕方は十人十色でしょう。
それをまとめ上げ、グループとしての相乗効果を最大限に発揮するべく経営を行っています。
株式情報
本社は東京都品川区に位置しており、決算月は2月です。
配当金は一時無配へと転落しましたが、徐々に復配を遂げて、コロナ以前の状態まで持ち直しました。メインは株主優待ですので、それぞれを見ていきましょう。
株主優待
権利確定月:2月 8月 年2回
保有数 | 株主優待 | 長期保有特典 |
---|---|---|
100株 | ¥2,000 | - |
200株 | ¥4,000 | |
400株 | ¥6,000 | ¥2,000 |
600株 | ¥8,000 | |
1,000株 | ¥10,000 | |
3,000株 | ¥16,000 | ¥4,000 |
6,000株 | ¥24,000 | ¥6,000 |
9,000株 | ¥30,000 | ¥8,000 |
100株を保有していましたが、株式分割が行われ200株の年間8,000円が贈呈されています。400株以上を1年以上の継続保有していると更に2,000円が追加され、400株までは保有数に比例して株主優待も増額されていきます。
クリエイト・レストランツのすごいところは分割効果が凄まじいところにあります。
分割の恩恵
株主優待の利回りだけを考えますと400株までは一律同じですが、ここの株をMAXまで保有されている方が多いです。
これは分割の影響で、以下のように実施されました。
2014年8月末:1:3の分割
2016年2月末:1:3の分割
2020年2月末:1:2の分割
1年半で保有数が9倍になり、その4年後は更に2倍となり、2014年当時から保有している場合は18倍にもなっています。
500株を保有していた人は2014年に1,500株、2016年に4,500株、2020年に9,000株へと昇格していきました。
IT系など成長力が高い分野でしたら分かりますが、飲食店でここまで成長を遂げているのは素晴らしいですね。それほど魅力があるという裏付けにもなります。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥829 | 2022年5月時点 |
100株 | ¥82,900 | |
株主優待 | ¥4,000 | |
配当金 | ¥600 | |
利回り | 5.55% |
コロナ過になってからは流石に株価のアップダウンがありましたが、ここ最近は株価上昇の兆しが出てきています。株主優待を拡充しつつ、配当金も通常期の水準まで持ち直しているため、非常に好感が持てる企業です。
株主優待と背筋を合わせた総利回りも約5.5%と高い水準ですし、クリエイト・レストランが運営する外食店舗はオシャレなお店が多いのも魅力です。
多種多様な店舗
グループの傘下にはSFPダイニングが入っていますので磯丸水産でも使用できます。
磯丸水産の知名度は本当に高くなりましたね。さすがは居酒屋なのに食材に専門性を持たせた先駆者として名高いです。それ以外にもたくさんのグループ会社が奮闘しています。有名どころとしては
はーべすと
AWキッチン
もみじ茶屋
かごの屋
ローストビーフ星
やさい家めい
つけめんTETSU
ミスターファーマー
カフェ、ランチ、ディナーと勢ぞろいです。
1,000円未満で楽しめるお食事から8,000円するようなコースを提供するブランドもあり、本当に多種多様です。
また、サンリオ等のキャラクターとのコラボ店も実施したり、話題の映画とタイアップ企画などの営業力も抜群です。多様なブランドを抱えているからこそ、時期を逃さない運営スタイルが確立しているのだと思います。
これからも末永く応援していきたい企業の筆頭です。