株の植え方。

運用スタイルは中長期です。株の成長・収穫の過程をお届けします。

【7918】ヴィアHD 株主優待券が到着(2020年)

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株主優待 ヴィア・ホールディングス 2019年

(株)ヴィア・ホールディングス【7918】

業績不振のため株主優待を改悪してから人気度は地の底に落ちてしまいました。

含み損中ですが店舗商品が頂けるためありがたく頂戴していましたが、3期連続の赤字を計上したことから商品交換が廃止となりました。

どんな会社?

元々は印刷系から多角的に事業を拡大した経緯がありますが、現在は外食産業に集中して運営をしています。

M&Aを積極的に行い、フードリーム・紅とん・パステル等を傘下に迎え、事業拡大後2016年に東証一部へ上場しましたが、それ以降のM&Aの話はあまり聞かなくりました。そもそも業績が悪すぎてM&Aをする余裕がなくなったというべきでしょう。

9つのブランド

No ブランド
1 備長扇屋
2 パステル
3 紅とん
4 いちげん
5 魚や一丁
6 ぼちぼち
7 カジュアルダイニング
8 洋食系レストラン
9 中華系レストラン

7~9については大ざっぱな括りですが、、公式HPではこのように紹介されていますのでご了承ください。

MOVIA(モビア)というアプリ・ネットサービスも構築しています。

パステル

ヴィア・ホールディングスでよく利用していたのがパステルでなめらかプリンが有名です。

今まで食べたことがないような食感、口当たりの良さから好きになったのですが業績が全く伸びません。事業拡大のために新規店舗を多く出店しましたが、軒並み閉店に追いやられています。

なめらかプリンのパステル Pastel 公式サイトを見ても、どんな商品が売られているのか?値段はいくらかなのか?といった情報が見当たらず、自社をアピールするホームページとは思えないほどの出来栄えです。

せっかくの美味しい商品なのですが、営業能力・宣伝能力・店舗運営のセンスが壊滅的なように思われます。

そんな中、2015年にヴィアHDがパステルをグループの傘下に迎え入れた訳ですが、ヴィアHD自体の営業が傾いている最中でパステルの立て直しも軌道に乗らずといったところです。

プリンの市場は新規参入も多く激戦区だと思いますが、外部からでも良いので経営改善ができる人を入れてほしいものです。 

三つの施策

東証一部に上場したのを契機に以下の三つを施策として挙げています。

・既存業態のブラッシュアップと新規出店の加速化

・フランチャイズ業態の積極開発と加盟店展開

・M&Aによる経営資源の強化とドミナント形成の推進

今ある店舗を分析しつつ、地域を絞り集中的に経営を展開していくことを挙げています。

無理に広い地域を展開していくのではなく、シェアを確保できる地域で実績を上げることを最優先とする方針になります。

それ以外にも2017年8月に株式会社ウェルカムと業務提携を発表し、業務改善に努めています。ウェルカムはDEAN&DELUCAを運営している会社として知名度が高く「レストランの食事をご家庭に」が特徴的です。

お店で買ってお家で食べるというスタンス。外食ではない中食の部類になりますが、ヴィアHDとのシナジー効果はどの程度生まれていくのか気になるところです。

東証一部

1948年に設立され2016年に念願の東証一部に上場しましたが、残念ながらその地点がスタートではなく、ゴールとなってしまいました。

株価は右肩下がりで業績も一向に快復せずといったところです。

東証一部の条件として時価総額250億円というのがありますが、2020年7月時点では110億円程度しかありません。

約4年間で半値以上の時価総額がなくなってしまうのですから、今後の見通しは厳しいですね。

なお、東証一部は一度上がれば落とされる基準がありませんので、現状では東証一部の名称を維持できています。

2022年(予定)からは市場がプライム・スタンダード・グロースの3つに区分けされます。当然ながら最上位のプライムは夢のまた夢ですね。

そもそも存続自体が危ぶまれており、株価が下がれば買収される危険性も高まります。

M&Aを積極的に行ってきた企業ですが、逆のパターンになり得るかもしれません。

復活の兆しは?

IRでは2019年3月の有報が最新ですが、良さそうな数字が全くありません。

主要な子会社として扇屋・フードリーム・一丁・一源・紅とんが挙げられるのですが、全て赤字となっています。辛うじて一源だけは営業利益が黒字に乗っていますが、他の会社は営業利益すら赤字です。

更に2020年は新型コロナウイルスの影響で大幅な赤字が予想されますので、目も当てられない結果になるのは必至です。

当面の間は日の目を見るのは難しいように思えます。

 

株式情報

株主優待はお食事券が頂けますが、1,000円毎に500円割引の制限がついています。

配当金は出ていませんが、利回り等の情報を見ていきましょう。

株主優待

権利確定月:3月 9月 年2回

保有数 株主優待
100株 ¥5,000
200株 ¥10,000
300株 ¥15,000
400株 ¥20,000
1,000株 ¥50,000

100株増えるごとに5,000円が比例して増加していきます。

お会計1,000円毎に1枚500円の割引券が使用でき、有効期限は半年間となっています。実質50%割引券と似たような感じになりました。

ヴィア・ホールディングス 株主優待 お食事券

1,000円毎という制限がなく使えていた時期もあり、その時の人気度は絶大でSNSでも盛んに投稿されていましたが、株主優待の改悪が行われ50%割引券になってからは閑古鳥状態です。

巷ではキャッシュレスのPayPayやLINEPayの20%還元キャンペーンで世間を驚かせていますが、株主優待の50%割引では見向きもしてくれませんね。

株主優待 ヴィア・ホールディングス 優待カレンダー

一昔前は株主優待でカレンダーを毎年貰っていましたが、業績悪化を機に徐々に縮小傾向に至っています。

利回り

項目 金額 備考
1株 ¥348 2020年7月時点
100株 ¥34,800  
株主優待 ¥10,000  
配当金 ¥0  
利回り 28.74%  

利回りは恐ろしいほど高いです。総利回り5%を超えれば優秀と言われますが、それを遥かに上回る4倍の利回りです。

利回りが高くなるのは業績が芳しくないことも影響していますし、株主優待の使い勝手も半額割引券と不人気な状況です。

ただ、商品交換も無くなったことから、株主優待の実質的な価値を考えると1割程度と思われます。そうなると3%程度の計算に変わります。

ただ、ヴィアHD系列の居酒屋によく行かれる方は非常に高利回りな銘柄なのは間違いありません。

カタログ商品

株主優待 ヴィア・ホールディングス カタログ商品 2019年

以前までは交換レートが悪かったのですが、店舗商品と交換が可能でした。

パステルのパスタセット(パスタ1.6kg+ソース3瓶+オリーブオイル1瓶)が30枚(15,000円)

市場価格で考えると5,000円未満かと思われます。

商品交換のレートは概ね30%程度かと思いますが、その交換ですら実行できないほどまでに業績が落ち込んでいます。

株主優待は継続すると通知が出されましたが、2020年から商品交換は廃止されました。

今後は店舗での使用のみになりますが、使い切れる自信がありません・・・笑

これまでの株主優待

2020年

ヴィア・ホールディングス パスタセット 2020年
ヴィア・ホールディングス 海苔 2020年

2019年と全く同じ商品を選択しました。

パステルで使用されているだけあって、このパスタは美味しいんですよね。

小麦粉の香りもしっかりと感じられますので大好きでしたが、今回限りで終了です。

2019年

株主優待 ヴィア・ホールディングス パスタセット 2019年
株主優待 ヴィア・ホールディングス 山本海苔 2019年

2019年は定番のパスタセット(30枚分)を頂き、10枚余ったので山本海苔を選択しました。山本海苔は高級な海苔で有名で贈答品にも使われます。

2018年

株主優待 ヴィアホールディングス パスタ

この年から、株主優待改悪になりの割引券になってしまったので、パスタ商品(優待券30枚分)を頂いています。

2017年

株主優待 ヴィア・ホールディングス 優待カタログ

お食事券として使っていた時期ですが、カタログ商品にはパステルのアイスがあります。クオリティの高い商品が多かったですが、お店で使った方がお得感があったので一度も交換することはなかったです。

2016年

株主優待 ヴィアホールディングス 交換商品一覧

スパークリング清酒 澪MIOが提供されていました。

300ml×12本もいただけるという太っ腹のカタログ商品でした。

この2016年がヴィアHDの絶頂期でした。そのまま維持してくれれば外食業界の大手の一角になれたのに残念な業績となってしまいました。