株の植え方。

運用スタイルは中長期です。株の成長・収穫の過程をお届けします。

【3197】すかいらーく 株主優待 お食事券の贈呈(2020年)

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株主優待 すかいらーく 2020年

(株)すかいらーくホールディングス【3197】

2017年2月に株主優待額を3倍に拡充すると発表してから不動の人気を誇っていましたが、2019年9月に株主優待を半減にすると改悪発表がありました。

すかいらーくという名前のファミリーレストランは姿を消してしまいましたが、ガストがその意思を継ぎ、日本国内でグループ店舗数3,000店以上という桁違いの店舗数を展開しています。

株主優待の魅力は少々下がってしまいましたが、数多くあるお店なので使い勝手が格段に良く、人気の銘柄なのは確かです。

どんな会社?

ファミリーレストランの超大手企業のすかいらーくレストランツは、ガストを筆頭に数多くのブランドを保有しています。

当初は「すかいらーく」という店舗名で営業を続けていましたが、徐々に「ガスト」へ転換していきました。

市場への経歴を簡単ではありますが、以下のとおりになります。

1982年:東証二部上場

1984年:東証一部上場

2006円:東証一部上場廃止

2014年:東証一部再上場

一度、経営困難になり「上場廃止」の経緯から市場から冷ややかな視線があったことは事実です。

 

2006年の上場廃止時は経営陣のMBOが行われています。

項目 金額
2016年平均株価 2,000円
TOB価格 2,500円
全取得費用 2,700億円

(野村HD1,000億円、英系ファンド600億円、みずほ銀行2,200億円から融資)

 

項目 金額
借入金 3,800億円
取得額 2,700億円
諸費用 1,100億円

以上の流れで上場を廃止したわけですが、その5年後の2011年に米ファンドのベイン・キャピタルに2,600億円で買収されています。

※MBO・・・株主から自社株式を取得して、オーナー経営者として独立すること

 

また、上場廃止時の企業価値・のれんも求めておきます。

項目 金額
資産 2,300億円
負債 1,360億円
純資産 940億円

2,700億円(取得価格)-940億円(純資産)=約1,800億円(のれん代)

 

2019年12月時点の残存のれん代は1,460億円です。

主な内訳は、ガスト(755億円)・ジョナサン(180億円)・バーミヤン(155億円)となっています。

のれんについては、以下の記事にまとめてあります。

「のれん」「負ののれん」とは。株式投資での注意点について

 

株式情報

使い勝手の非常に良い株主優待券は何よりの魅力です。

配当金等の情報も併せて見ていきましょう。

株主優待

権利確定月:6月 12月 年2回

保有数 旧株主優待 2020年12月以降
100株 ¥6,000 ¥4,000
300株 ¥20,000 ¥10,000
500株 ¥33,000 ¥16,000
1,000株 ¥69,000 ¥34,000

上表の通り、株主優待が大幅に減少となってしまいました。3倍の拡充に喜んでいたのも束の間、あっという間に半額になってしまいました。

なお、株主優待券が使えるのは店舗のみに限られていますので宅配には使用できないのでご注意ください。子育て世代に重宝していたので少し残念ですね。

また、使用できる単位は500円ごとになり、2,000円・3,000円・5,000円の3種類のプリペイドカードが頂けます。

利回り

項目 金額 備考
1株 ¥1,531 2020年9月時点
1,000株 ¥1,531,000  
株主優待 ¥34,000  
配当金 ¥10,000  
利回り 2.87%  

株主優待の改悪が発表されてから株価は下がりましたが、思ったより下落幅は低かったです。

コロナ禍でありますから改悪は致し方ないところもありますし、中間配当も無配へ転落しています。従来であれば1株19円(中間9円・期末10円)でしたが中間は0円となっています。

期末分も未定の状態なので、経営が上向かないと2020年は無配になってしまうかもしれません。そもそも1株38円と高配当だったの銘柄でしたが、配当金・株主優待とも改悪が続いています。

1,000株で保有する魅力は薄れましたので100株保有が一番効率が良いかもしれません。

とはいえ、それでも1,000株で年間34,000円も頂けるのは嬉しい株主優待には変わらないと思いますけどね。

 

グループ企業

主なグループは3社です。

(株)すかいらーくレストランツ

No 店名
1 ガスト
2 ジョナサン
3 バーミヤン
4 夢庵
5 しゃぶ葉

有名なファミリーレストランなので紹介は不要ですね。

しゃぶ葉は元々ニラックス社が経営していましたが、すかいらーくの本体に組み込まれました。

ニラックス(株)

No 店名
1 ブランブッフェ
2 むさしの森珈琲
3 エクスブルー
4 くし葉

ニラックスは食べ放題・ブッフェが主力で、ランチであれば1,000円台のブッフェが主流なのでお得感も強いです。

くし葉は串揚げ・天ぷらの食べ放題のお店です。まだ1店舗しか営業していませんが、実際に行ってみた記事は以下のとおりです。

【株主優待】すかいらーく くし葉 お食事体験記

(株)トマトアンドアソシエイツ

No 店名
1 じゅうじゅうかるび
2 トマト&オニオン

ブランド力・店舗数共に心許ないですが、焼肉食べ放題のじゅうじゅうかるびはよくお世話になっています 笑

使い切れなくなった株主優待もここでなら一気に消化できますので重宝している店舗です。

株主優待実施コスト

大盤振る舞いな株主優待券を贈呈しているところですが、どのくらい経営に影響を及ぼすのか気になりますよね。

株主通信の冊子に所有株数別分布状況が掲載されていましたので簡単に計算してみます。

株主数

すかいらーく 株主数 2020年

1単元=100株で、2019年12月31日時点の情報です。

保有数 株主数
100株 264,175名
500株 56,986名
1,000株以上 58,965名

天下のすかいらーくグループの株主数はすごいですね。

100株保有者が多いのは納得できますが、500株より上限の1,000株を狙いに行っている方が多いのも特徴的です。

これを年間の株主優待額に当てはめてみましょう。

保有数 株主優待総額 一人あたり
100株 10億5,600万円 4,000円
500株 18億4,000万円 16,000円
1,000株以上 20億400万円 34,000円

一年間の株主優待贈呈額:49億円

株主数の違いはありますが、2017年時点の年間株主優待コストも50億円でした。

その際は500株以上を保有している層が少なかったため、年間優待額が高くても総コストが同じとなっています。

2020年時点では100株・500株の保有者が大幅に増加していますので、もしも改悪前の優待額を出していた場合、75億円程度のコストと想定できます

このようにして考えてみると株主優待の改悪も理解できます。もしかしたら、株主優待のコスト上限を50億程度を目安に考えているのかもしれませんね。

当期純利益

50億円以上の株主優待コストを負担できるほどの体力があるのか気になるところです。

会社の経営が成り立たなくなってしまったら元も子もありませんから。

 

当期純利益の推移

2012年:70億円

2013年:70億円

2014年:94億円

2015年:151億円

2016年:182億円

2017年:155億円

2018年:114億円

2019年:94億円

2020年:-189億円(1月~6月の半期計算)

やはりコロナの影響は恐ろしく、大幅な赤字に転落しています。

この数字を見てしまうと配当金が無配となるのはやむを得ないと思います。株主優待を維持してくれただけ感謝するべきかもしれませんね。

コロナ禍から正常化に移っていき、2021年以降に従来通りの100億円近い黒字を生み出すようになった際、すかいらーくがどういった姿勢で還元をしていくのかは注視しときましょう。

 

これまでの株主優待

株主優待 すかいらーく 36,000円 2018年
株主優待 すかいらーく 33,000円

当初は500円券の冊子でしたが、郵送コスト等の関係からかプリペイドカード化に移行されました。更に1,000円カードは廃止され、3,000円と5,000円の2種類のカードに切り替わっています。

すかいらーく 株主優待 お食事カード 2020年
株主優待 すかいらーく 3,000円・5,000円 2019年

こちらが1,000株保有で頂けていた年間69,000円の株主優待でした。

次回権利分から少々寂しくなりますが、一刻も早く経済が正常化することを期待しましょう。