(株)オートバックスセブン【9832】
カー用品を多く取り扱っていますが、中にはアウトドア用品や日用品まで陳列されています。清掃道具等は自動車だけに限らず家庭でも使えるので助かっています。
どんな会社?
自動車用品のお店で国内最大手の地位を確立しています。商号はオートバックスセブンですが「オートバックス」として全国展開し、CM広告も多いことから知名度は抜群に高いです。
店舗数
項目 | 店舗数 |
---|---|
国内 | 588 |
海外 | 66 |
合計 | 626 |
※2022年3月時点
欧州・アジアにも展開しており流石は最大手のオートバックスといったところでしょう。海外進出の上昇率が大きいですが、損失の方が大きく軌道には乗っていない印象です。
売上高
売上の約8割は自動車用品で、車検は約1割を占めています。自動車用品店の最大手の知名度を以てしても車検シェアの獲得は困難なようです。
購入したディーラー・整備工場に依頼する方が圧倒多数なのかもしれませんね。また、2016年に自動車買取専門店を新規に立ち上げています。シェアではビッグモーター・ネクステージ・ガリバー・ラビット等が大多数を占めており、まだまだ地位の確立には至っていないのが現状です。ただ、ネームバリューは飛び抜けて高いので今後の展開にも期待したいところです。
株式情報
株主優待は自社で使用できるギフト券が頂けます。
配当金も5年間の総還元性向を100%にすることを掲げています。それぞれを見ていきましょう。
株主優待
権利確定月:3月 9月 年2回
保有数 | 1年以上 | 3年以上 |
---|---|---|
100株 | ¥1,000 | - |
300株 | ¥3,000 | - |
700株 | ¥7,000 | ¥8,000 |
1,000株 | ¥10,000 | ¥13,000 |
1年以上の長期保有が条件となっており、基本的には100株~1,000株まで保有数に比例して株主優待額も上昇していきます。3年以上かつ700株以上の場合は更に特典が設けられます。
ギフトカードなので有効期限がなく、金券と同等です。
私は300株保有しているので、3,000円分のギフトカードを頂いています。株主優待族は有効期限と戦っている面もありますので、このような金券と同様の物だと大変助かりますね。
2018年~2021年
オートバックスは定期的に株主優待制度を変更しており、残念なことに改悪続きとなっています。以前までは100株を保有していましたが、2018年からは下表のように100株保有者に対して改悪が実施されました。
保有数 | 1年以上 | 3年以上 |
---|---|---|
100株 | ¥1,000 | ¥1,000 |
300株 | ¥5,000 | ¥8,000 |
1,000株 | ¥10,000 | ¥13,000 |
そのため、100株→300株に買い増しをしたのですが、その300株も2021年以降は改悪が実施され、8,000円→3,000円に大幅減額となりました。
~2017年
更にもっと前の株主優待は下表のとおりでした。
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | ¥3,000 |
300株 | ¥7,500 |
1,000株 | ¥10,000 |
3,000株 | ¥15,000 |
この当時は100株で3,000円分のギフトカードを頂いていました。かなりの高利回り銘柄でとても人気でした。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥1,480 | 2022年11月時点 |
100株 | ¥148,000 | |
株主優待 | ¥2,000 | |
配当金 | ¥6,000 | |
利回り |
5.41% |
株主優待は改悪傾向ですが、300株のまま保有を続けている理由は高配当銘柄なためです。配当のみ利回りは4%超と非常に高く、株主優待も合わせると約5.4%と大台を超えます。
株主優待が潤沢な時期は総利回り8%超と恐ろしい数値を叩き出していましたが、そんな大盤振る舞いは中々継続できなかったようです。ただ「配当金はしっかりと出す。」と公言していることには好感を抱いており、ここ数年の配当金は1株60円で固定化されています。経営が厳しかった2020年の配当性向は120%超となることもありました。
会社としては配当金を軸に株主還元をしていく姿勢が明確なので、株主優待は徐々に日の目を見なくなるかもしれません。私は長期保有なので気楽に株主優待と配当金を貰い続けていきます。
なお、株価は一時2,000円を超過しましたが、維持は難しく下降トレンドに直行しました。1,600円前後をウロウロして欲しいところですが、1,400円前後で低迷中です。