(株)KADOKAWA【9468】
ラノベ等を多く出版している印象が強い大手出版会社です。
ニコニコ動画のドワンゴと統合しましたが、利益があまり出ていないようです。
Youtubeに全てを持っていかれてしまいましたが、昔みたいに活気が戻る日は来るのでしょうか・・・笑
どんな会社?
書籍、映画、アニメ、ゲーム等を展開しています。
ビジネス書なども手掛けていますが、やはりアニメーションに強みも持っています。
新海誠の「君の名は」や「天気の子」などもKADOKAWAが出版しています。
2018年に公開された「ペンギンハイウェイ」も角川文庫が刊行しています。森見 登美彦の小説で「夜は短し歩けよ乙女」も知名度は非常に高いですよね。
加えてライトノベル部門も非常に活気づいています。アニメ化や映画化もドンドン決まっている状況ですから日本のアニメ文化の一翼を担っていると言っても過言ではないでしょうね。
ドワンゴの構造改革
アニメーションに強いKADOKAWAですが、Web事業の開拓を行うためにドワンゴと統合をしています。相乗効果を期待した訳ですが、当時のドワンゴのニコニ動画は大赤字の状況でした。
ニコニコ動画で活動していた配信者がほとんどYouTubeに移動しています。広告収入の制度が違いすぎるのが要因らしいですけどね。
そこでテコ入れをするためにKADOKAWAは外注費・通信費等にメスを入れた結果、2019年度は営業利益が約28億円となりました。
2018年度は営業損失が約26億円でしたので、大幅な改善が実施できたのが数字を見て分かりますね。
株式情報
株主優待は自社選定の複数コースから好きな商品を選択する仕様です。
映画館で使用できるムビチケや、小説など、ラインナップは多岐にわたります。
配当金も含め、それぞれを見ていきましょう。
株主優待
権利確定月:3月 年1回
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | 書籍3冊 |
DVD1枚 | |
前売券ムビチケ2枚 | |
電子書籍3,000円分 |
権利区分は100株以上のみです。
上表はメインの選択コースですが、高額本のラインナップの用意されています。
『角川新字源』(3,300円)
『アニマリウム ようこそ、動物園の博物館へ』(3,520円)
こういった3,000円を超える専門書って買う機会があまりないので、今回は書籍にしてみようかと思います。
前回はムビチケを頂きましたが、これはこれで魅力的なのは言うまでもありませんね。
なお、アニマリウムの書籍はこのような表紙になっています。
こういった本は図書館などでしか手に取ることがないので、お家の本棚に置いておくのも楽しそうです。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥2,595 | 2020年8月時点 |
100株 | ¥259,500 | |
株主優待 | ¥3,000 | |
配当金 | ¥3,000 | |
利回り | 2.31% |
2018年・2019年は1株20円の配当でしたが、2020年は30円に増配されていました。
株価も右肩上がりで、数年前までは1,500円前後をウロウロしていたのが懐かしく思います。
ドワンゴの業績も回復傾向にあるようですし、KADOKAWAの売上も順調に伸びていますから、今後の業績にも期待しています。
ただ、株主優待・配当金の総利回りは低めになっています。2021年の配当金は出ない可能性も否定できませんが、長期応援したい銘柄です。
ムビチケ注意点
あまり間違える人はいないとは思いますが、KADOKAWAで頂ける株主優待券のムビチケは
前売券のムビチケなのでご注意ください。
上映開始した映画をいざ見よう。と思っても、このムビチケでは鑑賞できません。
事前に前売券の購入をムビチケでしてから、上映開始後に鑑賞する仕様になっています。
高額本
注文していた株主優待が到着しました。
サブタイトルに「ようこそ、動物の博物館へ」と記載されているだけあって、驚くほどの細かなタッチで描かれています。
説明文もあるので大人にとっても楽しい読み物ですが、イラストが豊富なため子供への好奇心をかき立てる絵本として優秀だと感じます。
こういった本は何年経っても、何度読んでも楽しめるのでありがたいですよね。
ただ、本のサイズはA3サイズぐらい大きいので小さい子供が自由に読むのは中々難しいかもしれませんのでご注意ください。