キーコーヒー(株)【2594】
大衆コーヒーの中ではキーコーヒーの金額は高めですが、さすがは東証一部の大企業なだけあり安定感は抜群です。株主優待だけではなく、議決権行使の特典があるのも特徴的ですね。
どんな会社?
レギュラーコーヒーの製造販売をしている大手企業です。消費者向けの商品も多くありますが、喫茶店・カフェ等の業務向けを主力として展開しています。
コーヒーの信頼度No.1・コーヒーの可能性を追求し、提供することを心掛けることを謡っておりコーヒーセミナー も開催しています。
1.カルチャークラス
2.スキルアップクラス
3.カレッジクラス
コースは主に上述した3つがあり、料金は3,000円~と有料ですが、コーヒー等のお土産も貰えます。
有名な産地
日本では多くの方にコーヒーが嗜まれていますが、日本産のコーヒー豆は中々お目にかかることはできません。栽培可能な産地としては、沖縄・小笠原諸島が挙げられますが栽培の弱点である台風も多く通過する地域なので、より一層難易度が高くなります。
こういった条件から、コーヒー豆の栽培は日本では難しいです。
一定の雨季と乾季、日照時間、土壌などの条件が多く、赤道付近でのコーヒーベルトで栽培されるのが基本的です。
(参考URL:味の素AGF コーヒーベルト)
キーコーヒーはインドネシアには農場を持っており、現地の方と長い間、栽培技術の啓蒙活動を通じて協力し合っています。
そこで作られるのが看板メニューであるトアルコ トラジャコーヒーです。
株式情報
株主優待はキーコーヒーの自社商品の詰め合わせセットです。年に2回頂けるのでコンスタントに美味しいコーヒーが補充されて楽しい株主優待です。
配当金の情報も見ていきましょう。
株主優待
権利確定月:3月 9月 年2回
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | ¥1,000 |
300株 | ¥3,000 |
500株 | ¥5,000 |
商品のラインナップは毎年変わり新商品も提供されるので、何が届くのか楽しめますが1,000円分の商品だと少々物足りない感はあります。
保有数に応じて上記の金額分の自社選定商品が贈られてきます。
議決権行使


株主優待とは少々違いますが、2016年から議決権を行使しますと特典としてドリップコーヒーを2袋が贈られるようになりました。2020年は3袋に増加しています。
東証一部上場の大手企業が議決権を集めるために特典を出すのは少々意外です。
簡単にではありますが、ドリップコーヒーの費用を算出してみますと
株主数 :39,621名(2020年3月末時点)
コーヒー:120円(1袋40円)
合計額 :約475万円
株主数はさほど多くありませんが、議決権に要するコストは結構かかっていますね。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥2,306 | 2020年9月時点 |
100株 | ¥230,600 | |
株主優待 | ¥2,000 | |
配当金 | ¥0 | |
利回り | 0.86% |
利回りは残念ながら非常に低いです。
従来の配当金は年間で1株18円ですが、100周年を記念して1株2円の記念配当が加わる予定でしたが、2020年7月31日付で新型コロナウイルスの影響に伴い中間配当は無配となっています。
多くの銘柄に対して言えることですが、2020年度の配当金はあまり期待できそうないのは致し方ないですね。
以上のことから、株主優待・配当金を目当てとしての投資先として選択するのは微妙かもしれません。
しかし、安定度は一級品でリスクの低さは際立っています。
新型コロナウイルスに伴い株価が2,300円から2,000円に微減しましたが、5月の現時点では既に2,300円に株価を戻しており、変動リスクの少なさがキーコーヒーの魅力の一つです。
キーコーヒーネットクラブ
株主優待と配当金は僅かながらの金額でしたが、キーコーヒーにはもう一つ特典があります。それがキーコーヒーネットクラブです。
株主様向けの通販サイトであり、一般会員向けに販売している商品に加え、様々な特典商品を購入することが出来ます。
特典1.チラシ掲載品の販売
特典2.業務用商品の販売
特典3.アウトレットセール品の販売
2019年の通販チラシで一番割引額が大きいは72%OFFです。
賞味期限が約半年しかないilly アラビカセレクション(豆)2種セット
3,456円が970円にディスカウントされています。
申込が殺到したようで、即完売されていました 笑
数量限定ではなく通常商品では3種のドリップオンアソートセットが38%OFFです。
安いスーパーで有名なオーケーストアでも販売価格は31%OFFなのでキーコーヒーの通販の方がお得ですね。
ドリップタイプではなく一番人気のVPプレミアムステージスペシャルブレンド(6個セット)コーヒー粉は30%OFFになっています。
一般会員価格:2,980円(税込)
株主向け価格:2,100円(税込)
キーコーヒー株主通販では1個あたり350円(税込)なので非常にお買い求めやすいです。ただ、3,780円以上の商品を購入しなければ送料が発生してしまうのでご注意ください。
キーコーヒーが大好きで、豆・粉・ドリップを頻繁に購入されている方ではあれば株主優待と配当金だけでなく、株主限定価格で購入できる会員サイトは十二分に魅力的だと思います。
経営の安定度
キーコーヒーに限らずではありますが、食料品の超大手メーカーの安定度は光るものがあります。
1月を基準で株価の推移を直近の10年ほどを見てみましょう。
2015年を境に大きく上昇しましたが、1,500円~2,000円の幅なので他企業と比べると正直見劣りしてしまうのは否めません。上がったら下がり、下がったら上がる、という波を打つチャートになるケースが多いのですが、食料品メーカーはほぼヨコヨコ状態なのが特徴的です。
2018年は下降トレンドに入っている企業が多かったですが、キーコーヒーの株価はほぼ変わらず非常に安定しています。
大暴騰することはなく夢を得る投資は得られにくいですが、大暴落するリスクも低いです。銀行の10年定期預金の利率が0.01%~0.04%なのを考えますと、安定株で総利回り1.8%も魅力的に見えてくるものです。
これまでの株主優待
似たような商品が多いですが、新商品が贈られてくるのが株主優待の魅力でもあります。
2019年


3月権利の5月送付の商品には水出し珈琲が送られてきます。夏には冷たいコーヒーが恋しくなりますからね。
9月権利の11月送付は水出しがドリップコーヒーに切り替わります。DRIP ON(ドリップオン)は定番の商品で、お手軽です。
2018年
なぜこんなに画質が汚いのか謎ですが、東証一部上場の20周年記念ブレンドです。
年2回頂いていたはずですが、この年以降は写真1枚しか残っていませんでした。
2017年
水出し珈琲がありますので、夏前に頂いた株主優待です。
各々の年でパッケージは微妙にリニューアルされているのが過去の写真を見て気づいたところですが、何かしらイメージ向上に寄与するのでしょうね。
2016年
写真が残っていたのはここまでです。
2013年頃から頂いていますので、通算で7年間分も美味しいコーヒーを頂き感謝の限りです。
これからも美味しいコーヒーの研究・開発・販売を期待しています。