(株)日本ハウスホールディングス【1873】
建設業で注文住宅を手掛ける大手企業です。檜(ひのき)の木材にこだわりを持った建築物を提供しています。
どんな会社?
発祥は岩手県で1969年に「東日本ハウス株式会社」として設立されました。
木造注文住宅を中心に、岩手県から徐々に関東の進出を進め事業拡大が行われていました。当初の社名に「東日本」と入っていますが、西日本にも手掛けており全国区の企業です。
その経緯もあってか、2015年に「日本ハウスホールディングス」に商号を変更しています。
こだわりの檜
木造の注文住宅ですが、とくに「檜」に強みがあり「日本の家・檜の家」というブランドを確立し、4つのグレード「館・極・輝・雅」に分けて販売しています。
木造の注文住宅と言えば「住友林業」が最初に思い浮かびますし、企業規模も雲泥の差です。それでも日本ハウスホールディングスにしか出せない独自の技術で檜の家の良さを発信し続けています。
脱線しますが、私も注文住宅で新居を建築した際に、ヒノキを多めにしました。日本ハウスホールディングスの檜ほどのブランド力がある木材ではありませんが、ヒノキの心地良さを感じながら快適な楽しい空間になっています。白木なので光の反射も良く、とても明るいお部屋になりますので、ヒノキは本当にお勧めしたい木材の一つです。
YouTuberとトラブル
2022年10月頃にPC・ガジェット系YouTuberで人気の「吉田製作所」が公開した動画が物議を醸しだしました。
1億円を超える注文住宅を日本ハウスホールディングスに依頼したところ、ビルトインガレージの段差が高すぎるため、車が停められないという欠陥が生じたようです。その後、担当者と協議を行いましたが、あまりにも不誠実な対応だったことから、動画公開に至ったようです。
YouTuberに欠陥住宅を?となり、株価も一時暴落するまでに至りました。ただ、2022年11月の打ち合わせ時にシャッター位置の変更、外構工事で盛土を行うという大規模な工事を伴う解決策が提示されたことから和解されたようです。
最初から誠意な対応を心掛けていれば、逆にイメージアップに繋がった案件でしたが、初手を誤ると痛い目を見る一例ですね。これがYouTuberほどの発信力がなかった個人施主だった場合はどうなっていたのか・・・、という不安が残ってしまったのも懸念事項です。
株式情報
本社は東京都千代田区に位置しています。元々は岩手県盛岡市に構えていましたが、2016年に本社機能を移転しました。
決算月は10月で東証一部に上場しています。株主優待や配当金はとても魅力的なので、それぞれを見ていきましょう。
株主優待
権利確定月:10月 年1回
保有数 | 株主優待 |
---|---|
1,000株 | ¥3,000 |
権利区分は1,000株以上になりますのでご注意ください。
贈呈されるものは(株)日本ハウス・ファームの函館農場で生産された、じゃがいも及びかぼちゃのスープが各2箱ずつの合計4点が贈呈されます。金額を3,000円としていますが、公式発表はされていませんのでおよその金額です。
スープギフト
ポテトとパンプキンの2種類です。
2022年から株主優待の変更が実施され、スープギフトの2種類が贈呈されるようになりました。ポテトスープは「黄金男爵」と呼ばれる「きたあかり(じゃがいも)」が原材料で、パンプキンスープは「栗かぼちゃ」が用いられています。
お手軽に本格的なスープが頂けます。
高級な化粧箱に入ったスープを早速温めてみました。左がポテトスープで右がパンプキンスープです。どちらも濃度が高く、スープというよりはポタージュのような感じです。味はしっかりと濃厚なのでパンにつけながら食べるのもオススメです。
個人的にはポテトじゃなくてコーンポタージュだったらより嬉しいんですけどね。
カレーギフト
ホテル仕様なだけあって絶品です。
2018年~2021年の期間はホテル仕様のカレーギフトが頂け、以下の4点で構成されていました。
No | カレー | ホテル |
---|---|---|
1 | ビーフカレー | 東日本宇都宮 |
2 | チキンカレー | 森の風那須 |
3 | ブラックポークカレー | 森の風立山 |
4 | 鶏の粗挽きキーマカレー | 森の風鴬宿 |
各ホテルのこだわりカレーの詰め合わせで豪華絢爛でした。具材はゴロゴロと、味もホテル仕様で格別に美味しく、何度も食べたくなる高級なレトルトカレーでした。
銀河高原ビール
2007年から2017年までは銀河高原ビール(350ml缶×12本)が贈呈されていました。2017年にビール事業から撤退したことから株主優待も自動的に変更されました。
それ以前は建設関係が本業であったことから「リフォーム券10,000円」が贈呈されていました。定期的に株主優待の内容が見直されている企業です。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥383 | 2023年2月時点 |
1,000株 | ¥383,000 | |
株主優待 | ¥3,000 | |
配当金 | ¥12,000 | |
利回り | 3.92% |
1株単価は低いですが株主優待の権利を得るためには1,000株必要なので、投資金額は約40万円と少々ハードルが高めです。
配当金は2022年に20円でしたが、2023年は12円に減配予想となっていますが、それでも約3.1%出ています。20円付近となるケースが多いので、業績が回復した際には増配されることを期待しましょう。